
インタビュアー - 今回の本は、形式の上でも特徴がありましたが、そのことを伺っても良いですか。
吉井 - はい。
まずは、章立てですね。
第一章を物語形式で。第二章で「理論」の話を。第三章では「スキル」の話をしました。
それぞれの章で違った角度の話をすることで、ある大事な原理原則を深く伝えることができたと思っています。
例えば物語形式では、登場人物の葛藤や苦しみ、メンターの「あり方」、アドバイスの中で大事なことを伝えることができます。でも物語だけだと、読みやすい分、忘れやすいと思うんです。それに、理論まで知っていたほうが応用が利きます。それで、第二章の理論につながる訳です。
そして、読んだことを実際に仕事で生かしてほしい。そこで、第三章に現場ですぐに使える「スキル」も書きました。
イ - 特に苦労したのはどこですか?
吉井 - 苦労したのは全部なんですが(笑)、物語形式で書く決断をするまでが大変でした。
2年がんばって書けなかったデリケートな部分をうまく表すことができたのは、物語形式にしたことが一番の理由なんです。きっとここの部分で、マネジメントの苦しみ、つらさ、希望、喜びなど、大事な何かを感じていただけると思います。
マネージャーって本当に大変な仕事なんです。マネジメントで失敗すると、マネージャーも部下も、チーム全員が仕事に集中できないものです。ずっと怒りを抱え続けるようなものでね。それは、人生の充実感にも影響する。マネジメントの成功と失敗は、喜びも悲しみも生みます。現実として。
イ - 確かにマネジメントでの失敗は、人間関係の失敗ですね。人間関係が悪いって本当につらいですもんね。
吉井 - 逆にうまく行けば、とても働きやすく、充実感を感じられる。
成功している人は仕事が楽しくて仕方がないと思います。仕事の喜びは、人とのかかわりから生まれてくる部分が多いですからね。
イ - なるほど。
それから、この本については吉井さん以外にも頑張ってくださった方がいるとか。。
吉井 - そうそう。そうなんですよ。編集者さんがとても力を入れてくださったんです。
例えば、表紙をはじめとする装丁にもこだわりました。
イ - 装丁ですか。
吉井 - はい。イチオシの装丁家さんにお願いしました。その方も凄く考えてくださいました。
本屋さんで手にとってもらえばわかると思いますが、長く読んでもらえる本にしたかったので、部屋に置いておきたい装丁にしてもらったんです。
一度中身を読んでしまうとあまり表紙には目を向けないかもしれません。でも装丁家さんのいい仕事を見るのも、価値がありますよ。
イ - 他にもありますか?
吉井 - 編集者さんのセンスが光る部分なのですが、物語部分と説明部分でフォントが違います。
それが本全体にいい印象を与えてくれています。細かいところですが、気にしてみていただけたらうれしいなと思います。
イ - そろそろ終わりにしたいと思いますが、何か最後に一言いただければと思います。
吉井 - すでにマネジメントには、無数のソリューションがあります。
僕もそれを提供してきた経験があるのですが、「何か足らない、何かずれている」とずっと感じていました。どれもかっこよくて耳に聞こえはいいのですが、その理論を学んだのに、「みんな鬱々と仕事している」チーム、少なくないですから。
だから、マネジメントについて根本から考え直し、クライアントの皆さんにアドバイスしながら、真実性を確かめながら、少しずつ構築してきたのが、今回お話しする内容です。
きっと役立てていただけると思いますし、マネジメントの常識を180度変える本になると思います。
本当の本当に、自信を持ってお勧めします。
イ - 私も読みましたが、素直にもう一度読みたいと思える内容でしたよ。
吉井 - 宣伝してくれてありがとうございます(笑)。
イ - でも、本当にそうだったんですよ。
吉井 - ありがとうございます。
イ - インタビューは、これで終わります。今日はありがとうございました。
吉井 - いえ、こちらもありがとうございました。
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