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新刊の発売に先立って、数名の方に「新時代の課長の技術 場作りリーダーシップ」の原稿「第一章」を読んで頂きました。第一章は、物語形式でリーダーの苦悩や希望、大事な考え方や技術をお話ししている章です。
この章を読んで、感想をくださった方がいます。その感想を一部ご紹介いたします。
吉井様
今さっき第一章を読み終わりました。
どうしても、今のこの気持ちを伝えたくてすごく
散漫になってしまうと思いますがメールします。
読後の感想を、一言で表すのは難しいのですが
それでもあえて言うならば、「映画を観ているよう」
でした。
雨の音や、車窓の外の流れる景色、街路樹の
葉っぱの一枚一枚が濡れている様子もみえてくる
ようで。
そして全体に流れるコーヒーの香り。
その風景の中に、「コウスケ」と「イヴァノフさん」
会話を重ねるたびに、信頼関係が深まっていく
様子、心の葛藤も含めてお互いへの思いやりが
伝わってきました。
いえ・・
もっと、もっと的確に表現をするならば
「潤い」
でしょうか?
雨が確かに、そのときに本当に降っていたのかも
しれません。でも、この章の「雨」には特別な意味が
あるような気がしてならないのです。
今、様々な「自己啓発本」が出ています。
もちろん役に立つものも多くあり私自身も活用しています。
でも、心に残らない。なぜなら「無味乾燥」しているからです。
けれど、この第一章には「潤い」や「湿り気」があります。
私が以前見て衝撃に思えた映画を思い出しました。
残念ながら、映画の題名は覚えていません。
内容は、確かベトナム戦争の時代で話自体はちょっと・・
ここで書くのは憚られる内容です。
女性として、見ていて辛かった。
でもその中で、忘れられないシーンがが一つあるんです。
雨に濡れた一匹のアマガエル
なんです。それがとても艶っぽくって、セクシーで、そして
「生命感」を感じるワンシーンでした。
主人公である女性が、痛みを抱えながらもたくましく人生に
チャレンジしていく、そんな姿の象徴だったのかな・・と今に
なって思います。
それ以来、みずみずしいものや濡れているものには
私は「生命」や「息吹」そして「人間そのもの」を感じるように
なりました。
吉井さんの第一章は、その映画に通じるものがあると
感じます。
これらに、通じるものは「潤い」と「人間そのもの」なのかなあ・・
と思います。
短い時間であったと思うのですが、「イヴァノフさん」の包み込む
ようなゆたかな思いが恵の雨となって、当時の「コウスケ」の乾い
た心に染みとおったんだろうな・・と思いました。
今の時代は「乾いて」「渇いて」います。
その「乾き」は心の「渇き」につながり、欲求をさらに強くしていきます。
もしかたら「コウスケ」は、この乾きと渇きの連鎖を止めたいと思って、
「イヴァノフさん」を求め、この本を執筆するための経験を
得たのかもしれません。
そう考えると、この雨の中の会話は、今の世の中に降り注ぐ恵の雨に
なるのではないかな・・と思います。
乾いた大地に芽は出ません。希望もうまれません。
だから、大いなる自然の働きで雨を降らせるんだろうなあ・・と思います。
芽が出て、それが大きく育つには、時間がかかるかもしれません。
でも、着実に次の時代が育まれます。
雨もまた、役目を終えると空に上がって行きます。
「イヴァノフさん」も、きっとそうやって次の時代にバトンタッチして
いったんですね・・・。
マーカーを引いて、一文だけを引用するような書籍ではなくて
「乾(渇)いた時」に、読みたい本です。
潤いが欲しい時に、読みたい本です。
人間そのものであるのが、辛くなったときに読みたい本です。
こんな本が、「本」でなければなりません。
(自戒の念も込めて(笑))
早くこの「本」が、書店に並ぶ日を楽しみにしています。
中辻めぐみ
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