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正しくない努力


世の中、結果は、才能と努力の掛け算でできています。
例として、才能も努力も10段階で考えて見ましょう。才能が10段階中1か2しかなければ、その領域で成功することは難しいでしょう。それから、才能があっても、努力をしていなければ、やっぱり成功することはできません。才能がなければ、努力しなくちゃ成功することはできないように思います。

で、才能は、親にもらうものですから、私たちが問題にしたいのは、「努力の方法」です。
多くの人にとって、「努力」というのは時間をかけて仕事をすることのような意味で捉えられます。でも、それだけではない。単に時間をかける努力では、レベルは低い場合があるんです。
元阪神の選手で掛布選手はみなさんご存知だと思います。ミスタータイガースと呼ばれ、数々の偉業を成し遂げました。
彼が、インタビューでどんな努力をしているか話したことがあります。「試合があっても、毎日500回素振りをしている」と。インタビュアーは、「すごいですね」といいました。
それに対して、掛布選手は「これは努力じゃありません」と言ったそうです。プロ野球選手になれば誰でも毎晩500回くらいの素振りはするのだそうです。

では、なぜ掛布選手だけ、成績がよかったのか。
かれは、一回一回の素振りの時に、「今、8回表、1点ビハインド、ノーアウト、1塁、カウントは1-2、ピッチャーは○○」と考え、何を投げてくるかをイメージしながら、意識をしながらバットを振っていました。つまり、毎日500回対戦していたわけです。それに対して、何も考えずにバットを早く振ろうと思ってふっている選手が大勢いました。でも、これでは、単なる筋トレにしかなりません。筋トレをやるのであれば、もっと効率的な方法がある。
毎日500回意識しながらバットを振る人と、毎日500回まるで筋トレをやるかのようにただバットを振るだけの人でどれだけ差が出てくるかは、予想に難くありませんね。

さて、で、私たちについてです。私たちは、「正しい努力」をしているでしょうか。ただ単に、言葉を紡いでセールスをするだけとか、マーケティングでお客を集めてくるだとか、本を1日10冊読むだとか、果たしてそれが本当に意味のある経営努力なのかは、いつも問うておきたいところです。

一体どんな努力が「正しい努力なのか」。
残念ながら、それは企業秘密です。ただ、「正しい努力」と「正しくない努力」が世の中に存在することすら99パーセント以上の人が知りませんから、この違いが存在することを知っただけで、大きな力になるだろうと思います。ただひとつ、「正しい努力とは何か」「成功者はどんな努力をしているのか」という問いを持つだけで、周囲を見る目は変わるでしょうからね。