[一般財団法人 国際花と緑のセラピー協議会]
花で人の心を癒す専門家 花セラピストを養成する事業を展開。2016年4月現在、花セラピスト260名、インストラクター105名を擁し、日本全国で花セラピー事業を展開する。近年では、官公庁や医療機関との提携もふえ、活躍の幅を広げている。<WEB: http://www.flower.or.jp/

 

こちらでは、一般財団法人 国際花と緑のセラピー協議会 代表理事 青山克子さんの事例をご紹介します。心理学の専門家でもある青山さんがどんな観点でコンサルタントを選んだか、どんなふうにコンサルティングが進むか、ご自身の経営に対する考え方を交えて、お話しいただきました。

ー どんな経緯で吉井と出会いましたか?

お会いしたのは、2010年11月だったと思います。
 
セミナーを受けたのが最初です。いま「協会ビジネス」と呼ばれるセミナーでした。

印象的だったのが、経営ノウハウを話すセミナーだったのですが、「今話していることは、過去の他の人がやったことなので、ひとつひとつ自分のやり方をつくっていくとが大切です」と話されていたことです。
ちゃんと経営知識を知っている人が、そう話してくれたことに、とても共感したのを覚えています。とても納得できました。

その頃の私はすでに心理学を学び、10年以上がたっていました。プロのカウンセラーとして仕事をしていて、カウンセラーを養成する学校で、心理学を教える仕事もしていました。
その経験から、実感として「経営セオリーをやれば、みんなが成功する」という言葉に不信感を持っていました。人はみんな違うからです。
でも一般に、本や、ネットにある情報、コンサルタントの人たちは、「このやり方でやれば大丈夫!」といいます。それは、私が感じているのとは、違うと思ったんです。

「私は、私のやり方でやる。自分のやり方をつくる」という感覚でないと、それがどんなことであれ、うまくいかないと思いましたし、なにより、人のいうことに従っていては、最後に人のせいにしてしまうかもしれません。それではいけないと思ったんです。

だから、いわゆるコンサルタントさんから来るメールマガジンとか、セミナーの案内とか、フェイスブックの記事も見ないようにしていた時期もあったほどです。

ただ、「過去の例を真似するだけは、違う」とはわかっても、「じゃあ、どうすればいいか」というのは、わからない。「いやぁ。どうしようかな」という状態です。
そういうときに出会いがありました。
吉井さんは、「前例としての考え方やノウハウはある。でもそれはあくまで前例です。扱う商品も業界も違うし、過去と今は時代も違います。過去のやり方をそのままやるのではなくて、参考にして自分のやり方をつくることが大事です」といいました。それを聴いて、すごくほっとしました。吉井さんは、ただノウハウを提供する人ではなかったんです。


ー それから、事業はどんなふうに発展して、
  吉井は、どんなふうにそこに関わりましたか?

吉井さんには、協議会が立ち上がる前からかかわってもらっています。
私は、講座を受けてくれて、ご縁のあった方を大切にしながら、協会を伸ばしていきたいと思ってきました。講座を受講してくださって終わりではなくて、そこから、そのご縁がスタートする。今いる人を大事にして、今いる人たちが納得して、その人たちの力で広げていく。もちろん、社会との関わりも大切にしながら、です。それが順当な大きくする流れではないかなと思いました。
心理学で「プレゼンス」という言葉があります。
「そこにクライアントさんが存在できる、存在を大切にする」という意味です。カウンセラーは、そういう場をつくるのが仕事なのですが、わたしはそういうことを無意識に感じ、協議会を運営してきたのだと思います。
もちろん吉井さんには、その価値観でひとつひとつ仕事を積み上げるのをサポートしてもらいました。5年間で、260名の花セラピストが生まれ、インストラクターは105名になります。

どんなサポートをしてもらったか、具体的には、たとえば協会のビジネスモデルをつくる時にもアドバイスもらいましたし、ホームページをつくるときもアドバイスをもらいました。企業にプレゼンするのに、何が必要かというようなことも相談します。
協議会が広がるにつれて、それまでつきあいがなかったような大きな会社とつながったり、官公庁との仕事もでてきます。そういう時に、どうすればいいかアドバイスをもらいます。
外に対してだけでなくて、インストラクターにどういう資料を共有すれば役立ちそうかアドバイスをもらうこともありますし、本当にいろいろです。


ー 印象的な出来事やアドバイスはありましたか?

すごく印象的なのが、「こういうことを次にやったらいいんじゃないですか?」といって、次の一歩を示してくださる瞬間があることです。
不思議なのは、そういうアドバイスを受けとる時には、こちらも報告することもなくて、相談も特にない。事前にメールのやり取りもないんですが、でもそういう時に、「まさにこれが聴きたかったんだ」と思うアドバイスがあるんです。お互いの役割がちゃんと無意識で共有されているような。
この間もありました。
今年で協議会は5周年を迎えたのですが、一つの区切りを迎え、これから自分は何をするのかと、立ち止まったところでした。「これから何をやるか」は、自分の中からアウトプットするといっても、やはり限界があるものです。
でも、インストラクターは育ち、協議会は広がっていきます。
そういうときに「青山さん見て、思うことです」って、パラパラパラって書いてくださったことが、よかった。
「これを軸にして、中心にして、もっと色んな事ができる」と思いました。目から鱗だったんです。そういうことが、その時々、「必要な時に」あるんです。
今回のアドバイスで、「花セラピスト・バリュー」が生まれようとしています。
そしてそこから、花セラピストたちへの新しいサポートや、日本の花業界全体に貢献するために、何ができるかアイデアが生まれてきました。
それらは、夏には形になっているはずです。

吉井さんは長い間、私にはない視点で、この会のあり方、社会的な役割、発展の仕方を見てきてくださっています。
そこで俯瞰した立場から、「次はこれが必要なんじゃないですか」っていうような、一歩先でもなく半歩先でもなく、半歩のまた半分先くらいの、「今大切なこと」を用意してくださっているような感じがします。
そういうものを、出してくれる人がいると思える人がいるだけで、ありがたいと思います。支えというと違うのですが、安心材料みたいになってくれています。それは本当に大きいことです。

【一般財団法人 国際花と緑のセラピー協議会】


ー 他にもありますか?

そういう「具体的なこと」はもちろんなのですが、違った視点で吉井さんに価値を感じている所があります。
私は、吉井さんとの1時間で、その1ヶ月にあったことをみんな話しています。話して整理されることで、1つ1つのできごとや企画、判断が自分にとって本当に大切かどうか、方向性がわかってきます。
先ほども話しましたが、私はゲシュタルト療法をはじめとする心理学を学んでいて、自分の中に答えを探すことを大切にしています。なのでこの時間は重要です。
特殊な観点かもしれませんが、何でも話しができる関係を築けているというのは、それはすごく吉井さんとの関係で、大切な点だと思います。


ー コンサルティングの時、何か準備していることはありますか?
 
準備は、する時も、まったくしない時があります。する時でも、聴きたいことを頭で思い浮かべるくらいでしょうか。あんまりしっかり資料つくって準備というのは、ほとんどしません(笑)。
 
場ができて、そこからちゃんと無理のない形で、コンサルティングは進んでいきます。
 

ー 青山さんだったら、どんな人に、吉井のコンサルティングを勧めたいと思いますか?

どんな人でも、あっていると思いますよ。
その上で思うのは、素の自分の力を信じて、「これをやってみたい」と素直にいえる方、挑戦してみたい人です。
やりたいことがあって、その気持ちに素直になって前に進もうとされる方なら、まだ「1」にもなってない「ゼロ」の段階でも、何からやったらいいか、きっといいアドバイスを引き出せるはずです。
もちろん、素直な自分でいるというのは、難しいことだと思います。
でも、そういう素直な想いを大切にしていれば、整理し方向づけして、必要なアイデアを出してくれる。やりたいことを事業にしてくれると思います。
何かのノウハウとか、セオリーを当てはめるんじゃなくて、自然に「場」ができてライブのように。方向性がみえてきたら、それを共有して、それでまた、次することを生んでいく。
こうやって進んでいくから、方法論、知識を学んできて、うまくいかない人にもあっていると思います。


ー 今後期待したいことはありますか?

このままでいてほしいです(笑)。
吉井さんは、まだまだこれから、いろんな方向に進まれる方だろうと思います。
外国に行ってしまうかもしれないし、コンサルティング会社を大きくしようとされるかもしれない。でも、いまの関わり方で、変わらずいてほしいと思います。このままのお付き合いをお願いします。

ー お忙しい中、ありがとうございました。
(文中の取り組み・組織・数値等は全て取材時時点のものです)

 
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