コンサルティングがどんな風に進むのか、ご紹介します。この話の中に、「一度立ち止まった会社の成長を、新たにスタートする方法」のヒントも隠れています。読み取ってみてください!

ここでは、コンサルティングの進み方を
お話しします。
 
「コンサルティング」というと、
どんな印象をお持ちですか?
人によっては、矢継ぎ早に情報を繰り出すコンサルタントがいて、
それに圧倒されるようなイメージを持つ方がいるようです。
講演型のセミナーが多いからでしょうか。
 
コンサルティングでは、
あなたの話を聞くことからスタートします。
 
1つは、あなたの会社の状況を伺います。
扱っている商品や、
お客さんのこと、
経営上の大切な数字の変化や、
取り組んできたマーケティング的な打ち手、
そして何より、
「あなたが、どんな想いを持っているのか」を丁寧に聞いていきます。
 
状況を明確にすることで、
突破口が見つかることがあります。
そこまでいかなくても、
活用できるリソースや、
ここは外せないという条件が明確になる。
そうすると、
考える軸が出来上がって、
あなたの会社によりフィットした、打ち手を考えることができます。
 
「想い」を伺うのも大切です。
それは、「想い」が会社が進む方向を決めるからです。
ある八百屋さんがあるとして、
「その1店舗で、お客さんを引きつけ、
 喜ばれるお店を作りたい」のか、
「多店舗展開したいのか」で、
打ち手はまったく変わります。
 
千差万別の様々な「想い」によって、
進む方向が変わるからです。
 
そして何より、
経営者さんはみんなわがままなので(笑)、
自分が本当にやりたいことしか取り組まない。
それを実現させるために、
僕は、経営知識を総動員し、
まさにそのクライアントさんに必要なアイデアを
生み出すサポートをするんです。
 
 
だから、ていねいに質問をすることや、
クライアントさんの言葉に敏感であること、
抽象的なこととともにあっても折れずに
混乱を整理することは、
僕の仕事の大切な道具になってきます。
 
 

その都度「やりたいこと」を磨く場合も

 
顧問型の関わり方で、毎月お会いする経営者さんは、
毎月お会いするたびに「これをやろうと思う」
というアイデアをお話ししてくださいます。
 
そのときも、まず話を伺うことが最初です。
何をやろうとしているのか。
何を目的にしているのか。
それは、意味があるのか。
 
一つ一つ話を伺うと、
目的と打ち手がずれていることもあるし、
目的を達成するために、
打ち手アイデアを磨くアイデアにつながることもあります。
 
「目的と打ち手がずれることがある」
というのは、よくあることなので、
とても大切なポイントです。
 
僕たちはふつう「解決志向」なので
自分が何をやろうとしているのか理解する前に、
「これをやろう」というアイデアを手にし、
疑問を挟むことなく実行します。
でも、「それは取り組む必要なかった」「意味がなかった」
ということも多い。
 
外から見るとまるで雑談をしているようにも見える
やり取りをしながら、
僕たちは「意味のある打ち手」を模索した対話を
深めていきます。
 
 

アイデアを提供するタイミング

 
状況が理解できたら、
必要な経営知識を提供します。
「そこはこう考えたほうがいい」と
考える道具になる知識を提供します。
 
知識は、「答え」ではないと、
僕は考えています。
過去何処かの誰かが取り組んだことのあつまりで、
これから未来、あなたがそのまま取り組んで
うまくいくことではないかもしれません。
 
でも、有力なヒントとして活用することで
意味のある一歩を踏み出すことができる。
 
「情報を聞いて、必要性を明確にした後」
「知識を提供する」
 
これがコンサルティングの流れです。
 
 

その後、プロジェクトに

 
アイデアを磨きながら、
そのうち手を「プロジェクト」にすることをお勧めします。
 
「がんばります」
という心構えのような
覚悟だけでは、
結果何の変化も起こせないことが多いからです。
 
ある期間を決めて、その間に、ある仕事に取り組む。
そうしてそれが終わったら、会社の変化から
新しい知見を得ていきます。
それができるのは「終わりを明確に決めた、プロジェクト」
だから。
 
プロジェクト化は、コンサルティングのとき
だけではなくて、
クライアントさんに、他でも意識してほしいことです。
「何に取り組むから問題が解決するのか」を
強く意識するきっかけになるはずです。
 
 

どうしても嫌なことでも、大切ならば。

 
社長はみんな、結局は、
本当に自分がやりたいと思うことしか
取り組まないと感じています。
必要性を納得しても、先に延ばして取り組みません。
 
ある部分は、それでもOKだと思っています。
すべての会社が上場を目指すわけではないし、
何より、他のやり方で会社を伸ばすことは
可能なことが多いからです。
 
けれども、それは「いつもでは、ありません」。
 
どうしても取り組まないと、会社が伸びないことがある。
その時には、クライアントさんがどれだけ避けても
僕は、その「大切な部分」の話をし続けますし、
前に進めるように、打ち手を簡単にして、少しでも取り組めるように
サポートします。
 
重要ならば、
石にかじりついてでも、達成することも
重要だから。
逆に言うと
それくらい「その会社にとって何が必要なのか」を
ちゃんと見抜くこと — つまり、状況を整理し把握すること — 
が重要です。
 
コンサルティングは、
状況や想いを整理することが
とても重要。
それがわかると、「解決のアイデア」は出てくるものだから。

ー 事例紹介 ー