[有限会社宮城種豚センター]
1961年創業 養豚事業 を開始。飼料米を用いた「こめこめ豚」を生産。飼料・エネルギー地産地消の循環を作り、地域に貢献できる養豚を展開。現在、地域の豚肉の食べ比べ「ポーク博覧会」を主催
WEB http://www.m-s-c.jp/


小堀さんは、養豚場を経営しています。もともと、世界一の効率を誇るデンマークの養豚を日本に導入したい、いい会社チームを作りたいという思いがあって、コンサルティングがスタートしました。 そんな小堀さんが、どんな風にコンサルティングを活用し、それをどう感じているのか話を伺いました。
 
 
ー 小堀さんは、養豚場の経営者として、
  いい会社を作りたいと思って試行錯誤していらっしゃいます。
  吉井は、どんな風にサポートしているんですか?
 
僕だけかもしれないけれど、経営者といっても、学校を卒業して会社を作ったら、すぐ社長です。一生懸命やるけれど、部活の延長上みたいな会社作りをしている感覚がありました。組織チーム作りも、部活の先輩後輩の延長はわかるけれど、そうなってしまう。
それから、いい会社を作りたいというイメージはみんなあるけれど、具体的に何をやることなのかわからないと感じていました。
だから、吉井さんみたいな専門家の軍師みたいな存在は、とても大事だと思っています。
ただ、軍師と言っても誰が軍師でもいいわけではありません。
やり方やノウハウを押し付けるような方はいますが、ノウハウですべてがクリアされるわけではありません。共感してくれるだけで、思いを経営の打ち手に変えてくれなければいけません。吉井さんは、「僕の想い」「会社の状況」を整理して、一緒に次の一歩を、生み出してくれます。
初めの頃、大きな紙にビジョンを書いて、「こういうことがやりたい!」と夢を話したことがありました。
そのときに話をじっくり聞いてくれて、そのあと「適切なサイズの、仕事やtodo」にしてくれたんです。今できることとできないことも、明確に分けました。
実は、思いはあって絵はできたけど、動けなかったんです。
それが吉井さんの質問に答え、対話をしながら全体像を明確にして、混乱を整理していったら、明確な「課題」「アイデア」になった。そうしてはじめて動けて力になりました。
これはいつもそうで、感情があって混乱しているところを整理して、何をやるべきかをはっきりさせる。そこから打ち手を生み出していく。吉井さんは、経営の知識を、ただ知識として渡すのではありません。
 
 
ー 具体的に吉井は、何をしているんでしょう。
 
質問と整理。対話。状況を理解して、必要性を明らかにする。その上で必要な知識を提供してくれたり、アイデアを引き出してくれます。
もちろん、必要な経営の知識を教えてもらいます。ただ、もし一言で言うなら、思いや会社の課題を小さく砕いて整理してくれているのだと思います。
でもこれはとても大事なことです。
僕は、課題を小さなサイズに砕けないし、砕こうとも思わなかった。それで、「できないできない」とか、「なにやってるんだ」と身動きが取れなかったんです。そういう人は多いのではないでしょうか。
吉井さんは、養豚場のことは専門家ではありません。でも、吉井さんは、それはどの会社も一緒だと言います。その会社のことがわからないからこそ、真摯に状況を理解しようとして、整理し、ほかでもないその会社にとって本当に必要なことを探すと。
それができるから、吉井さんがいろいろな種類の会社の経営者のサポートができるのがわかります。僕以外にも、吉井さんとお付き合いしている方は、助かっているのではないでしょうか。
僕自身に、うれしい変化もありました。実は先日、ある課題にぶつかったんです。
養豚場の修繕に関わるような課題だったのですが、自然と、「課題はこれ。こう悩んでも仕方がないから、別のやり方で解決しよう」と思えました。前だったら、課題にイライラしたかもしれないし、うまく解決のアイデアに繋がらなかったかもしれない。でも、具体的に状況を捉え、打ち手アイデアを自分で作って、解決へと導けたんです。悩むべきことと、悩むべきじゃないことを切り分けた。
いつの間にか、経営スタイルが身についたのだと思います。
僕にとって、吉井さんはコンサルタントではあるんですけど、「成長の専門家」だとも思っています。でも、それは、人には言いませんけど。「それって何?」って言われたら困るから。でも、考え方が変に偏ったり、感情でずれたりしている時に、それを丁寧にわけ、次の一歩を見つける技術を教えてくれました。自分の考えと感情と技術が変わっていきます。会社も自分が変わっていくんです。
みんな、一生懸命やってもどこにもいけないんだと思うんです。それを「これをやったら、積み重なるよ。あなたがやろうとしているのは、本当はこれだよ」と、鼻息だけ荒く日常業務をやることから、解放してくれるようなイメージです。
 
 
ー 1ヶ月に1回会う、というペースについてどう思いますか?
 
僕は、毎回事前に、自分でやりたいことを見つけてきます。
それを吉井さんと会って整理してもらいます。すると、自分が何のために何をやろうとしていたのかがわかります。混乱がなくなり、シンプルになる。シンプルになるから、実行できる。そして1ヶ月後、その結果を話しして、整理して、自分の会社に必要なことを把握する。
こういうサイクルで、1つ1つのプロジェクトにけりをつけて前に進んでいくので、学びもかなり大きい。1ヶ月に1度というのは、僕にとってはとてもちょうどいいと思っています。
 
 
ー 価格については、どう思いますか?
 
コンサルティングをはじめる前、最初は10万円は高いと感じました。
でも、今は、安いと思ってます。会社が良くなってるから。
僕の中でも変わったことがあって、最初は、1回ごとのコンサルティングで「10万円分の元を取ろう」とがんばってメモをしてました。でもいまは、「10万円分の知識を聴いて帰る」みたいのはなくなりました。コンサルティングは、全体として、会社が変わっていくプロセスを進めていくことだし、本当に大切な知識なら、吉井さんが話したことがだんだんしみてきて、本当の意味で理解できます。
 
 
ー 吉井のコンサルティングを勧めるとしたら、
   どんな人にすすめたいと思いますか?
 
やっぱり、「こういう会社を作っていきたい」「いい会社を作りたい」と、一歩先を見る人だと思います。
思いを持っている人って、その思いをみんなに言い続けることはできるけれど、それを、どう具体的にビジネスにして形にすればいいか、繋がらないことも少なくないと思います。僕だけかなー(笑)。
僕は大学で経営学を学んできましたし、今も週に1冊本を読んでます。でも、自分の会社の組織をよくする方法には出会えない。なんらかのピースには出会えるけど、あてはまらない。それを、その場で作り上げる吉井さんは、すごいと思う。
だから、何とかしたいと思っている人は、吉井さんにあっていると思います。

ー お忙しい中、ありがとうございました。
(文中の取り組み・組織・数値等は全て取材時時点のものです)

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